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止めどなくコクが溢れる男・マシュー・マコノヒー

今年のアカデミー賞で見事主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー。

ここ最近は、彼が出ていれば面白さ間違いなし!と多くの人に思わせるほどの充実したキャリアを送っていますが、彼のキャリアを振り返ると更に味わいが増すと思いちょっと触れようと思います。

 

そもそも「評決のとき」でデビューを飾ってからはイケメン若手俳優として注目され、プライベートでの名だたる女優との浮き名や裸でボンゴを叩いてる姿を報道されたりと、役者としての実力が評価されているとはとても言い難い時期がしばらく続きました。

 

キャリアの転換点になったと言われているのは「リンカーン弁護士(11)」。

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この映画で演じたのは金勘定に長け、依頼人との契約を守るためならワイロや取引も厭わないという非常にクセのある弁護士。

人道主義や高潔さで正義を勝ち取ろうとした「評決のとき」とはまさに対極の役柄。

まさにメタな構造も絡めたキャスティングなわけですが、キャラクターの持つ独特の正義感と人物像を見事に体現し「演技派」への一歩を踏み出すことになりました。

ここからは堰を切ったように「キラー・スナイパー(11-何故こんな邦題に?-)」、「マジック・マイク(12)」、「ペーパーボーイ 真夏の引力(12)」、「MUD-マッド-(12)」などなど主演助演を問わず出演する映画でインパクトを残す存在感を見せつけます。

見るものに必ず爪痕を残すギラギラした存在感。
言い換えれば映画に「コク」を加える役者だと、私自身は感じています。
「マコノヒー映画にハズレ無し!」と言えるほど。

 

 

「ダラス・バイヤーズクラブ(13)」はまさしくここ1・2年の集大成と言える映画です。

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HIVに感染し余命30日と宣告された保守的なカウボーイが、病気そのものもちろん偏見や差別、ひいては政府を敵に回しても、抗いながら必死に生きる姿を描いた傑作です。

20kg以上の減量はもちろん、病気に抗えない肉体に対する苛立ちや、理不尽な状況に対する溢れる闘志といった様々な側面を時間の変化を織り交ぜて繊細に演技で魅せてくれるのです。

 

特に一人きりの車内で思わず涙を流すシーンは見る者の心を打つ素晴らしいシーンです。
(助演のジャレッド・レトも同じく繊細な素晴らしい演技!揃ってのオスカー受賞は納得)

正統派な骨太なインディ映画に、何のてらいも謙遜も無く、堂々と立つ。
とにかく清々しさを感じさせる気持ちのいい映画でした。
一見の価値は必ずあるので、未見の方は是非。

 

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でもホンの少しの出番で、ディカプリオさらうインパクトを見せていたので、今回の受賞は非常に妥当なものだと言えるでしょう。

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(同時にあれだけ頑張っても獲れないディカプリオが非常にいたたまれない。。)

 

注目の次作は、あのクリストファー・ノーランの新作「インターステラー(14.12.13公開)」で堂々主演。
ノーラン映画でも、変わらない存在感を出してくれるのか非常に興味をそそられます。

 

主演でも助演でもキャリアを重ね、出た映画に「コク」を添えるマシュー・マコノヒー。
この勢いはしばらく続きそうです。改めてオスカー受賞おめでとう!

 

ダラス・バイヤーズクラブ公式サイト
Matthew McConaughey – IMDB