こんにちは!
今回はiPhoneで2K解像度の映像が撮影出来るアプリ Ultrakam のご紹介です。
「え? 2K? もうちょっと広い部屋がいいな」という方の為に少し解説を。
2Kとは水平方向の解像度が約2000pxの画像(映像)を指します。
いわゆるフルHDの1920×1080も広義では2Kに入ります。
「たしかiPhoneでも1920×1080のフルHD映像撮れたよね?」という方。
確かにiPhoneでも4Sから1920x1080pxでの収録が出来るようになりました。
ところがこのUltrakamで撮影できるのは最高設定で2240×1672ピクセル(*タイムラプスモードでは2592×1936)!
フルHDの約70%増しの解像度で撮影できるのです。
どのような仕組みなのか分かりませんが、公式サイトにも紹介されているBLUNTYさんのレビューによれば、iOSのビデオストリームではなく、写真のプレビューをキャプチャーしているのではないか、とのこと。
動画撮影では通常使われないセンサー領域まで使っているという事ですね。
iPhoneの標準カメラアプリのスタビライズ機能はこの余分な部分をうまく使っているとか。
注目すべきはその解像度だけではありません。
内蔵カメラアプリでは実現出来ないM-JPEGとH264のiFrame(最高410Mbps!)収録が選択可能です。オーディオは映像とは別収録(.caf)で44.1KHzのリニアPCM。本気度を感じさせる仕様です。
あまりにも贅沢な収録仕様のため、たった1分回して出来上がるファイルは3GB。
64GBモデル以外では少々キツいかも知れません。
それでは、実際に収録した映像を比べてみましょう。
たまたま鎌倉へ行く機会があったので、比較映像を撮ってみました。
※画質選択で「1440P」を選択すると解像感が伝わると思います
いかがでしょうか。
もう少し分かりやすい様に、映像から静止画を抜き出しました。
※TIFFで出したのですが、重いのでJPEGに圧縮しました。クリックで拡大できます。
Ulrtakam内で収録されたものでも、M-JPEGが特にダイナミックレンジが広いのがお分かり頂けるかと思います。
その解像度と高いビットレートにより、標準カメラアプリでは潰れてしまう木の葉のディティールが残っています。
収録後は画面上でプレビューを見る事も出来ます。
が、当然オリジナルファイルはスムーズに再生されないので「ProxyPreview」というボタンで640×640にダウンコンバートしてスムーズ再生させる機能が付いています。
また、アプリに表示されるIPアドレスに同じWiFi上のWebブラウザからアクセスすると、ダイレクトに収録ファイルのダウンロードができます。
このWebページにはRecのON/OFFボタンもあり、簡易リモコンとして使う事も可能です。意外と高機能ですね。
さて、気になる詳細仕様ですが、公式サイトに分かりやすい表が掲載されています。
タイムラプスモード以外で水平2000px以上が撮れるのはiPhone5Sに限定。
iPhone5で試したところ、最高設定にしても解像度は自動的に1936×1446になっていました。
追伸:
このUltrakam、iPhoneに大きな負担をかけるらしく、テスト収録中8秒ほどでアプリがクラッシュする現象に見舞われました。iPhoneを再起動しても治らず、結局アプリを再インストールする事で復活しました。
なお、空容量が1GBを切ると警告が出て収録ができなくなる親切(?)仕様です。
※撮影時は他のアプリを全て終了し、かつ機内モードにしておきましょう。